大好き! |
あたりを見回す。周囲には誰もいない。放課後の廊下には、もう生徒はいないようだ。 ごくっ…… 私はドキドキする胸を抑えて、その扉をノックした。 「はい?」 低い声が応えた。 思い切って扉をあける。進路相談室。 「あの……」 声が少し震えた。うつむいたまま、顔をあげられない。 「とりあえず、座って」 先生が椅子を勧めてくれる。一応「進路」とついてはいるが、進路以外のことでも相談にくる生徒の多いこの部屋は、生徒が入って来やすいように比較的目に入りにくい場所にある。両隣は、書庫と階段の空間になっていて、声がもれる心配もない。教室などのドアと違って、入り口の扉に窓はついていない。先生用の小さな机と椅子。安物の応接セットが置かれている。何人かで来る場合もあることを想定しているのだろうか、2〜3人掛けのソファと、テーブルを挟んで1人用の椅子が2脚。 「あの……」 ソファに腰掛けたが、なんとなく切り出しにくい。膝頭が少し出るくらいのスカートの裾をもじもじといじってしまう。 「どうしたの?」 先生の声はあくまでもやわらかい。普段は数学の先生で、私のクラスの担任でもある。 「あの、ね」 思い切って顔をあげると、先生はやわらかく微笑んでいる。 「先生、私……きいちゃったの」 声がだんだん小さくなる。でも、先生の目を見ながら、言った。先生の表情は変わらない。なにを?って感じに首をかしげて、私の次の言葉を待っている。 「みきちゃんに……」 「みきちゃんって、工藤美貴?」 こくん、と頷く。 「工藤って、小澤と仲良かったよな?」 こくん、また私は頷く。そうみきちゃんは私の親友だ。そのみきちゃんが、今日のお昼にこっそり教えてくれた。 初め聞いたとき、信じられなかった。と、いうか、びっくりして頭の中真っ白になった。それからずっとそのこと考えてて……で、今。 「先生、私……みきちゃんと、同じにして欲しいの!」 先生はまだにこやかな表情のまま。 「同じって?」 「隠さなくてもいいよ、全部きいちゃったから」 一度口を割るとスラスラと言葉が出てきた。ちょっと不思議。 「んっ」 私は腰を浮かせて、テーブル越しに先生にキスした。 「なっ!? なにを……」 うろたえる、先生。 「みきちゃん、先生と「した」って、言ってた」 「ね、お願い、有香も先生のこと好きなの……私も、同じにして!」 テーブル越しに先生の手が私の頬に伸びる。 「いいの?」 頷く。今度は先生から、キスしてくれた。どうしよう、鼻息、かかっちゃうかな?でも……、唇が触れるだけの、でも長いキスから解放されてようやく私は大きく息を吸い込んだ。はじめてのキスは息苦しさとうれしさでちょっと複雑な気持ちだ。 先生が私の横に座る。今頃になって、ちょっと恥ずかしくなった私はうつむいて先生の胸のあたりを見つめている。 先生の手が私の髪に伸びる。肩先より少しだけ長いストレートの髪を優しくなでてくれる。 そのまま抱きしめられた。……長い時間が流れる。 「……これで、終わりにしとこうか」 ようやく腕を弛めた先生が、言う。 「え、先生……私よりみきの方が好き? みきとは、セックスしたんでしょ?」 自分で言ったストレートな表現に、自分で真っ赤になる。 先生は、そのまま何も言わずに私に口づけた。今度は触れるだけのキスではない。先生の舌が私の口の中に侵入してきて、歯列をなぞるように舐められると力が抜けてしまう。 気がつくと前開きのセーラー服がはだけられていて、白いブラジャーが見えている。ハーフカップのブラなので、レース部分に乳首が半ば以上透けて見える。ブラジャーを少しズラして、たっぷりと唾液を絡めて舐める。私は、もう力が入らなくて、ソファに完全に躰を預けてしまっている。先生はそのまま身体を下へと進めて、私の足元に膝立ちになる。スカートの中に顔を入れる。膝を先生が掴んで固定しているので、私は思いきり足を開いた格好のまま、どうすることもできない。先生の舌が股間に伸びる。 「んっ」 パンティ越しに先生の舌が私の秘所に触れた。 「小澤って結構ヤラシイのな、もうこんなになってる」 フフと笑いを含んだ先生の声。 「や、ん」 小さく身体を捩るけど、本気で嫌がっているわけでは、もちろんない。 たっぷり舐められて、もうなにがなんだか判らなくなった頃、ようやく先生はスカートの下から顔をあげた。いつの間にかパンティも脱がされている。 「セーラー服でそういうカッコしてると、全裸よりもヤラシイな」 先生が私の全身を眺めながら言う。 「……せん、せ」 「ほんとに、いいんだな?」 もう、頷くこともできずに、私は目を閉じる。 先生が私をそっと横たえる。指が足のあわせ目をそっと探る。ヌルっとすべるように中に潜り込む。花びらや、敏感な突起を確かめるようにゆっくりと指が滑っていく。 「いくよ?」 先生が私の中に入ってくる。ゆっくりと陰花が開いていく。 「いっ!!」 痛いっ! そう思った瞬間、ゆっくりと進んでいた先生は、動きを止めた。 「痛い? もう全部入ったから、少しじっとしてれば大丈夫だから」 思いっきり顔をしかめてしまった私を、しっかりと抱きしめてくれる。 どのくらいそうしてたかな? ちょっとズキズキしてるけど、痛くなくなったみたい。 「先生、痛くないかもしんない」 「じゃあ、少し動いてみてもいいかな」 ゆっくりと先生が動き始める。先生の腰の動きに合わせて、クリトリスが擦りあげられる感じ……なんか、すごい。 「あ……なん、か……」 「まだ痛い?」 「ちがうの……なんか、気持っ、いい、みた……い」 先生は私のほっぺたにキスすると、少し動きを早くした。 「大丈夫?」 「あっ……ん、っく」 先生が出入りする度に、ヌチャヌチャとヤラシイ音がする。 「せん、せっ」 「っく」 思わず、しがみついた。あそこが、ビクビクッとなってキューッと感じた。先生も、動きが止まっている。 しばらく、そのまま抱き合っていた。先生が、私から離れると、ティッシュを持ってきてくれたので、ビショビショになってる秘所を丁寧に拭いた。 「ね、先生、みきと私、どっちが良かった?」 制服を直しながら、聞いてみる。 「どっちって言ってもな〜」 先生は苦笑している。 「小澤、工藤にかつがれたんだよ」 ? どういうこと? 「オレ、生徒に手をだしたの、小澤が初めてだし」 先生は私の声にならなかった質問に笑って応えてくれた。 「え〜! じゃ、みきちゃんとはヤッてないの!?」 「ない」 後悔した? 先生の目が笑っている。 「先生のうそつき」 ちょっとスネた口調になったらしい。 「でも、工藤とヤッたなんて、オレ言ってないもん」 言いながら、私を抱き寄せる。ついばむように、キス。 「それは、そうだけど……」 「オレも、小澤好きだよ」 ほんと? 上目遣いに先生の顔を見る。 ほんとだって、と笑いながらもう一度、キス。 そして、ハッピーエンド。 |