閉じた時間の中で ラスト
↓これは小説形式ではないです。あらすじだけね。

結局なるようになって、3人の爛れた生活があるんだけど、ある日、沙織と冴子が2人で(Hはしてない)寮の部屋にいると、なんか外がざわついてるので、部屋の外にでてみると、なんか煙が充満している。火事。でとにかくあわてて逃げるんだけど、もうすぐで外って時に沙織が「あっ」とか言って一瞬部屋のほうを振り向く。「なに?」と言う冴子に「なんでもない」と沙織はかえして、外に飛び出す。
他の生徒や先生たちがざわざわと燃え上がる寮をみている。香奈は、飛び出してきた生徒たちの中に沙織と冴子を確認してホッとする。冴子が、香奈をみつけると、「ちょっと忘れ物」とか言って今飛び出してきたばかりの寮の方にとってかえす。あまりに突然で香奈は止めることもできなかったが、沙織が冴子のあとを追おうとするのはなんとか、力ずくでひきとめた。いくら嫌いな冴子とはいえ、燃える寮を見ながら無事に出てきてくれることを祈らずにはいられない。
が、結局。冴子は死んでしまうんですね。忘れ物ってのは、冴子が沙織の誕生日にあげたプレゼントで、沙織が「あっ」と言ったのは、それを部屋に置いてきたのがひっかかったからなのね。で、それは冴子が炎から、自分の体でかばったので、焦げてもいなかった。消火活動が終わる頃には、霧雨が降っていた。
で、場面転換。
香奈がノックして、返事をまたずに部屋に入る。
沙織が椅子に腰掛けて窓の外を眺めている。
香奈はなにやかやと、沙織に話しかけるが、沙織には表情がない。
心だけ、冴子と一緒に死んでしまったようなものだ。その後、香奈はあの炎の中に飛び込んでいった冴子の、沙織への愛を疑いはしなかったが、ただ、2人とも可哀想な人たちだ、と思った。そして、今も香奈は聞こえているのかいないのか判らない沙織に話しかけている。

という話なのだ。どう?暗い?? でも、「閉じた時間」っていうのは2重のイミなのだ。
学生時代っていう閉鎖的な(閉塞的な?)時期のことと、沙織にとっては「心」、冴子にとっては「生」
香奈にとっては……なんだろう「愛」? が、時間の中に閉じこめられてるっていうか……
なんか蛇足的だな〜。そんなかんじです。